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ばね指(弾発指)について

[2017.12.28]

【症 状と原 因】

指は腱(一般の方はスジといいます)によって指の曲げ伸ばしをすることが出来ます。さらに指を曲げる屈筋腱(くっきんけん)には、腱の浮き上がりを押さえる腱鞘(けんしょう)というトンネルがあります。

屈筋腱(指を曲げる腱)と腱鞘(けんしょう)の間で炎症が起こると、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。これを腱鞘炎と呼び、進行するとバネ現象(指がコツコツ引っかかる)が生じ、これを『ばね指』といいます。

主に妊娠時、産後や更年期の女性に起こることが多く、右手の母指に最も多く発生します。

 

【病 態】

指の使いすぎによる刺激のため腱鞘(けんしょう)が肥厚したり、腱が肥大硬化したりして、そのために一層刺激が強くなるといった悪循環を生じるために、腱鞘と腱が引っかかるようになります。

 【治 療】

手指のひっかかりやこわばりの症状を自覚するようになったら、まず40℃前後のお湯の中で手指の屈伸運動を行います。できれば1日3回に分けて10~20分ずつ行ってください。もし時間がなければ、起床後だけでもこの運動を行うようにしましょう。これで症状が改善しない場合は、ステロイドの懸濁液に麻酔薬を混ぜたものを腱鞘内に注入します。重症度にもよりますが、これにより6割程度の人は半年以上の間、症状の寛解が得られます。もしこれを行っても効果が乏しい場合は、手術で腱鞘を切開ないしは切除するようにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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